美しく高貴なアイディア: 時として芸術も解説されるに相応しい トマソ・モンタナーリ記、『レプッブリカ紙』の付録誌『ヴェネルディ』、 2016年7月26日付
ローマにおける一大芸術コレクションとも言えるコロンナ・ギャラリーは、私達の審美眼に対して一つの歴史を築いてまいりました。その新絵画カタログ(パトリツィア・ピエルジョヴァンニ監修、デ・ルカ社、304ページ)の発行は実に喜ばしい事かと思われます。それは(よくある短期間の展覧会用の不出来なカタログや、ともすると大辞典のような分厚いものでは無く)見学の際にも携行できるような、そんなちょうど良いサイズとなっているのです。しかし同時に専門家による文章も厳密で、(例えば興味深いローマのバロックを代表するピエトロ・ダ・コルトーナの若き日の希少かつ未発表の作品を紹介するなど)斬新な提案にも事欠いておりません。